最近、新しいT3-1でシステムを構築しております。
ZFSやら、SASインタフェースやら、知らないものがいっぱいあって困ります。
ハードウェアRAIDも作り方が変わりました。
T-5120のときは、raidctlというSolarisのコマンドで作成しました。
# raidctl -c c1t0d0 c1t1d0
こんな感じです。
でも、T3-1で、raidctlを打つと、何の反応もなくプロンプトに戻ります。
Solarisのコマンドなので、コマンドとしては存在しているのだけど、実態としてはマザーボード上のRAIDコントローラを操作していると思われるので、コントローラそのものがないからなんだろうな、と思います。
で、調べたところ、okプロンプトから作るのだ、ということがわかりました。
【やりかた】
1.対象のコントローラを選ぶ
{0} ok devalias (これで一覧を表示)
{0} ok select scsi0 (scsi0を選択)
2.配下のディスク一覧を確認
{0} ok show-children
こんなふうに出てきます。
FCode Version 1.00.54, MPT Version 2.00, Firmware Version 5.00.17.00
Target 9
Unit 0 Disk HITACHI H106030SDSUN300G A2B0 585937500 Blocks, 300 GB
SASDeviceName 5000cca01249b908 SASAddress 5000cca01249b909 PhyNum 0
Target a
Unit 0 Disk HITACHI H106030SDSUN300G A2B0 585937500 Blocks, 300 GB
SASDeviceName 5000cca0127fcb50 SASAddress 5000cca0127fcb51 PhyNum 1
'Target'の後の数字やアルファベットが、物理ディスクの識別子です。
(どうして9からなんだろう?)
3.RAIDを作成する
{0} ok 9 a create-raid1-volume
識別子を2つ指定して、RAIDの形式を指定するだけです。簡単です。
Target 9 size is 583983104 Blocks, 298 GB
Target a size is 583983104 Blocks, 298 GB
The volume can be any size from 1 MB to 285148 MB
What size do you want? [285148 ]
Volume size will be 583983104 Blocks, 298 GB
Enter a volume name: [0 to 15 characters] ABCDE
Volume has been created
この状態で、いきなりディスクの同期が始まります。
raidctlのときは、途中で再起動したりすると失敗したりしましたが、こちらは大丈夫のようです。
ただし、この状態で、論理的にはディスクの中身が壊れた状態になっています。
Corrupt label; wrong magic number
というのが出ます。
この場合、formatコマンドで、見えるようになった論理ボリュームを選択して、ラベルの作成を行えば、OSのインストールなどができる状態になります。
あ、そうそう。RAIDのペアを選択した時に、困った問題がありました。
今回のサーバは、2台のドライブがスロットの0番と4番に取り付けられていたのですが、どうやら、コントローラの方は、0~3と、4~7で2つに分かれているらしく、scsi0を選択すると、配下のディスクが1つしか見えませんでした。
これでは困るので、4番のディスクを外して、1番に付け直したところ、両方とも認識されて、RAIDボリュームが作成できるようになりました。
負荷分散のために、良かれと思ってこうやって取り付けてくれたのだろうとは思いますが、やっかいな話です。
2011年9月29日木曜日
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